基礎化粧品や化粧品で、ケアの対象となる角質層。
よく「潤い成分を届ける※角質層まで」なんて記載がありますよね。
角質層って良く聞くので、何となく「ケアしなきゃ」と思いますが、ご自身の角質層の仕組みや働きについてしっかりと知っている方は少ないかも知れません。
角質層の構造や機能を正しく知ることで、もっと自分のお肌が必要とするケアを目指してみませんか?
角質層の構造・役割をご紹介します。
目次
「お肌の構造」について
まずは、お肌がどんな構造になっているのか、確認してみましょう。
参考:http://www.ito-medical-clinic.com/皮膚の構造と役割 ニキビとの関係/
皮膚は
- 真皮
- 表皮
で形成されていて、角質層は表皮の一番上、いわゆる表面に位置しています。
表皮は
- 基底層(基底細胞層)
- 有棘層(有棘細胞層)
- 顆粒層(顆粒細胞層)
- 角質層
が合計1ミリにも満たない厚さで構成されているんです。
角質層の厚さはなんと0.02ミリ!
サランラップとほとんど変わりません。
だからこそ、お肌ケアをする時には
- ゴシゴシこすらない
- マッサージしない
- 刺激を与えない
ことが大切と言われるんですね。
さて、今回は角質層に焦点を当てて、その働きや機能を見ていくことにしましょう。
表皮の中の角質層って何?角質層はどうやってできるの?
表皮の一番上にある角質層は、一言でいうと、「死んだ細胞が層になったもの」です。
角質層は、角質細胞=(イコール)
- 死んだ細胞
- 細胞間脂質
- 天然保湿因子
- 水
の4つで構成されています。
角質細胞が出来上がるまでの道筋を分かりやすく説明すると…
ステップ1: | 角質細胞は表皮の一番下部分の基底層にあるケラチノサイト(角化細胞)で生まれて、基底細胞→有棘細胞→顆粒細胞→角質と28日周期で新しい細胞に変化していきます。 |
ステップ2: | 変化を遂げてきた角質細胞が角質層に達すると、細胞核や栄養分を吐き出し、いわば抜け殻状態=細胞の死んだ状態(角質細胞)になり、何層にも積み重なって角質層になります。この時に吐き出された栄養素が、細胞間皮質になります。 |
ステップ3: | 新しい角質細胞が続々と生まれて、下から角質層を押すので古くなった角質は取れていきます。 |
ステップ1~3の角質が剥がれるまでの流れをターンオーバー=肌の生まれ変わりと言います。
ターンオーバーが乱れてしまい、角質が上手く取れないと
- 肌のゴワツキ
- くすみ
- 毛穴目立ち
- シワ
の原因に。
角質細胞が未熟に育ってしまうと、
- ヒリヒリ肌
- 敏感肌
- 乾燥肌
- ニキビ
になりやすくなるなどの肌トラブルを招きやすくなるんです。
角質層の働き1:保湿機能
お肌を触ると、柔らかく潤いがありますよね。
これは角質層におよそ30%の水分が含まれているからです。
30%もの水分を一体どうやって維持しているのか、保湿のメカニズムをご紹介しますね。
まず角質細胞の中に「天然保湿因子」という水分を吸着する保水機能を持った成分が存在しています。
自身の4倍もの水量を引きよせて離さない位に強力なパワーなのだとか。
天然保湿因子が角質層の水分とくっつき、蒸発しにくい結合膜をつくってくれます。
角質細胞の外にある「細胞間皮質」も保水効果を発揮してくれます。
細胞間皮質の40%はお肌の保湿成分として知られる、セラミドです。
細胞間皮質が水分の膜を張って角質細胞内に閉じ込めた水分の流出をさらに防ぎます。
角質層の保水機能のお蔭で、私達のお肌は例え湿度0の状況になっても乾燥することはありません。
角質層の働き2:バリア機能
表皮の厚さはたったの1㎜以下、角質層に至ってはラップと変わらないくらいの脅威の薄さです。
私達のお肌は常に
- ホコリ
- 細菌
- 紫外線etc…
沢山の外部刺激にさらされています。
たった1㎜でなぜこうした刺激に耐えられるのでしょうか?
それは、角質層に「防御機能」が備わっているからです。
参考:http://www.skincare-univ.com/article/000003/
角質層の構造は、レンガとセメントに例えることができます。
角質細胞(レンガ)を細胞間皮質(セメント)が埋めて結びつけることで、水分を外に逃す隙(レンガのかけや穴)が無くなります。
レンガがしっかりと隙間なく敷き詰められているので、外からの衝撃に強くなるという訳です。
さらに角質層をよくよく観察すると、水分の層→油分の層→水分の層→油分の層になっていることが分かります。
参考:https://koenji.clinic/medical-cosmetics/medical-cosmetics_list/ceramide-cream
一番外側の角質細胞で衝撃を和らげ、さらに水分と油の膜が緩衝材として働いています。
たった0.02㎜の中で構成されている
- 20層にも及ぶ角質細胞
- 何十層にも渡る水分と油分の層
が外部の刺激や細菌から私たちのお肌の健康を守ってくれているんですね。
まとめ
角質層、角質細胞は、お肌を保湿し防御する働きをしてくれています。
お肌のトラブルが絶えない理由がきっと分かって貰えたと思います。
美肌を目指すのであれば、角質層の状態を整えることが大切ということですね。
そのためには、お肌のターンオーバーを整えための
- 生活習慣
- 肌ケア層
が欠かせません。
まずは角質層を保湿して、水分を守ってあげることから始めてみましょう。
生活習慣の乱れは細胞の生まれ変わりのリズムに影響を与えてしまうので、
- 早寝早起き
- 健康的な食生活の実践
も大切になってくるでしょう。
素肌美人を目指して、お肌の外・内側から角質層ケアを上手に行っていきたいものですね。
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